2.活動内容要約

顕微鏡や望遠鏡の開拓により、17世紀に始まる生命や宇宙に関する基本的な発見がなされました。新しい観察手法とデータの定量的考察により、理解が飛躍するのが科学の歴史です。

新しい光「フェムト秒レーザー」を用いた2光子顕微鏡(観察用)や、我々の開発した2光子SIM顕微鏡(観察刺激両用)により、臓器の機能状態を直接観察できるようになり、発見の時代を迎えています。

たとえば、大脳は活動時にシナプスが速く動いて形を変えることを私たちは見出しました。 シナプスと分泌臓器の分泌現象の明確な差も可視化できました。

今後、更に観察を進め、新しい細胞運動の分子機構や個体機能との関係を明らかにします。

また、その運動異常を見出すことにより、未だ原因不明の重要疾患(統合失調症、気分障害、糖尿病)の解明を目指します。